天龍寺について

宗派 真言宗智山派
御本尊 不動明王
当山は清満山弥勒院天龍寺と呼び、京王線北野駅に近い小高い丘の上にあります。
ここが多摩四国八十八か所第八十二番札所であります。
寺の起こりは今から450年ほど前(天文年間)に足利一族の末裔であるといわれている清満法印がこの地に巡錫され、一寺を建立したのが始まりといわれます。

古文書によると、宇津木の龍光寺の末寺であると伝えられています。
境内に一丁五反歩を所有し、徳川家より御朱印五石を賜わった寺でありました。
元禄十年(1677年)本堂、庫裡、地蔵堂など焼失、享保三年(1718年)12月に本堂と庫裡が再建されました。
現在の本堂は昭和三十九年に建てられたものであります。

昭和の初期より終戦の間、歓喜天の信仰が盛んであったが今日この聖天堂は見られない、昭和五十九年の弘法大師の壹千百五拾年御恩忌にあたり、報恩謝徳のための記念事業として、石彫による十二支守本尊さまをつくり、それに釈迦、地蔵、弥勒、阿弥陀如来の諸尊を加え十三仏とし、他に六波羅蜜菩薩、七観音、薬師如来、十二神将、鬼子母神等の、現世、来世、を司る仏さまをつくり、ご来寺くださる十方有縁の檀信徒の身上安全ほか諸処のお願い事が叶えられるよう、ご祈念いたします。
四国八十八か所を巡拝のときに持ち帰りましたお砂で「お砂ふみ」をつくりましたのでご来寺の時には巡拝なされてください。